理事長所信

一般社団法人日向青年会議所

理 事 長   杉 本  圭 史

はじめに
1962年から始まった日向青年会議所は2025年度で創立63年を迎えました。これもひとえに、「明るい豊かな社会」の実現を目指し「まちづくり・ひとづくり」に英知と勇気と情熱をもってご尽力された先輩諸氏の賜物と、日頃より我々JCの運動にご理解いただきご支援いただいております日向市民の皆様や関係各所の皆様のお陰と感謝いたします。
青年会議所は修練・奉仕・友情を三信条とする団体であり、自らの人間力を高めここで得られる様々な経験が、やがて他人のために尽力する心を育み、地域のために行動を起こせる人財に成長させてくれます。日向青年会議所は創立60周年を節目に5年後に目指す姿を明確化した中期ビジョンを策定しました。その内容を会員一人ひとりが認識して青年会議所がどのような運動を邁進すべきか、目的意識を持って行動し、リーダーシップを育める組織として展開することを目指してまいります。

郷土を愛す青少年の育成

未来を担う青少年の育成は、地域の発展の根幹をなす重要な課題であり、明るい豊かな社会へつながる欠かせない運動の一つです。また青少年育成と郷土愛の醸成は切り離して考えることはできません。未来の担い手である彼らに地域の魅力に触れる機会を提供することが、明るい豊かな社会の実現に繋がると考えます。郷土に誇りを持ち地域社会に貢献し主体的に地域の活動に参加できる将来の担い手の育成に貢献することを目指します。その先に中期ビジョンが示す、郷土を愛し夢へ邁進する豊かな環境を創造します。

災害におけるパートナーシップの強化

2023年に日向青年会議所は日向市社会福祉協議会と災害時における協力体制に関する協定を結びました。幸いなことに協定締結後からいままで災害ボランティアセンターは設置されておりませんが、日常時でも被災者支援に関する研修や訓練を行い、防災に対しての認識を高めて参りました。また日向青年会議所は2015年に日向商工会議所青年部、日向木の芽会の青年3団体、そして日向市と防災協定を締結しております。しかし、いざ有事の際に「どの団体の誰に連絡すべきか」「どの団体の誰になにができるのか」などの情報共有が不足していると感じます。これまでの協定間の関係を見直し、顔の見える関係を通して支えあう絆を育むことが必要です。災害は起こるものだという認識で被害を最小限に抑えるため、引き続き減災への学びを行い災害に強い地域つくりのために日向青年会議所がハブとなって他団体を巻き込んでいきましょう。

 

既成概念にとらわれない組織の運営

1962年の創立から社会情勢の目まぐるしい変化や、人々の幸せに対する価値観の多様化など、組織を取り巻く環境は大きく変わりました。日向青年会議所もこの時代の流れに置き去りにならないように日々進化していく必要があります。青年会議所は未だに昔からの体質が強く残っており、泥臭く汗をかくことを美学として、非効率なことを求められることもあります。そのなかに個人の成長は大きくあると思いますが、私たち青年経済人は仕事をし、家族やプライベートの時間を充実させながら、JC活動をすることが多様性を求められるこの時代にとって必要な組織の運営だと考えます。ここ数年、日向青年会議所もこれまでの慣習に疑問を抱き、会議の運営について必要以上の手間や複雑性を取り除き、会議の効率化を図ってまいりました。情報や資料の管理なども、日々進化するデジタルテクノロジーを取り入れ、今の時代に合った組織運営を見つめ直します。なにもかも新しくするのではなく、これまで蓄積してきた経験や知識をしっかりと活かし、温故知新の心を忘れずにより良い組織体制へと変革していきましょう。

誇りをもった会員拡大

会員を拡大するためにはJCに興味がない人の心を動かさねばなりません。卒業制度があるJCにとって会員拡大は持続可能な運動を行っていくためにも欠かすことのできない取り組みです。拡大にあたり日向青年会議所のメンバー自身が日々の活動や運動におもしろさを感じていなければ、それを他者に伝え心を動かすことは難しいと思います。JCであることに誇りをもち私たちがこの地域を変えるのだという強い信念をもち運動していくことが拡大につながると信じています。一人でも多くの青年にJCのおもしろさを伝え、運動の輪を拡げていきましょう。

主管として魅力見いだすJCフェスタ

本年度、日向青年会議所はJCフェスタ2025を主管いたします。このJCフェスタにおいて県内各地の仲間と協力して研鑽し合いながら共に学び共に成長していきましょう。またこの機会を通して日向市の課題と魅力にこれまで以上に向き合い、課題を解決しながらも私たちもまだまだ知らないような日向市の魅力を見いだし県内はもちろん県外に向けても広く発信できるように取り組んでいきましょう。

おわりに

青年会議所に入会して私はこれまでに経験できない事やたくさんの方々との出会いがありました。そこから学ぶことや刺激が私自身の価値観さえも変えるぐらいの衝撃でした。そのたびに私自身も次の世代が誇りを持てる明るい豊かな地域にしていきたいと強く感じるようになりました。先輩諸氏や志を同じくする地域の方々との出会いにより私の郷土愛や利他の心が芽生えたように、日向青年会議所が多くの地域の皆様や団体との接点を持ち、理解や賛同をいただき魅力ある事業を展開することで、地域に必要とされ誇り高き団体として次の世代に繋がっていくと確信しております。

2025年度スローガン

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